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2021/03/15発行メールマガジン

Polio Eradication News==============

ポリオプラス通信 ~ポリオのない世界へ
第9号 2021.3.15

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国際ロータリー第2750地区ロータリー財団委員会・
ポリオプラス委員会の新たな試みとして、
毎月15日にメールマガジンを発行することにしました。
国際ロータリーの最優先事項はポリオ(小児麻痺)
根絶です。
多くの方たちにポリオの現状とこれまでの活動を
知って頂きたいと思い、情報発信します。

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皆さん、こんにちは。

今回はロータリーのポリオ根絶へ向けた歴史を
紐解いてみたいと思います。
国際ロータリーがポリオプラスを開始したのは、
1985年のことでした。
1988年には発症数は125カ国で35万件でしたが、
2020年には2カ国140件まで減少しています。
2011年に「あと少し」というキャンペーンを立ち上げ
ましたが、ここからは人数が増減して現在に至っています。

根絶しない理由は前号にも書きましたが、
今回は別の側面から見てみたいと思います。
ポリオプラスキャンペーンを始めてから、
ロータリーが集めた寄付は20億ドルを超えています。

「ポリオは根絶しないのではないか」

私たちロータリアンは疑心暗鬼に陥ったり、
体に力が入って少し深刻になっているように思います。
気持ちが重くなると、楽しくありません。
「やらねばならぬ」ことになると、
アイデアや活力が湧いてきません。

話は変わりますが、作家の井上ひさし氏は
職場の壁にこんな文章を貼っていたそうです。

むずかしいことは やさしく。
やさしいことは ふかく。
ふかいことは おもしろく。

今ロータリーが取り組むのは、
「ふかいことは おもしろく」のところかもしれません。
誤解を恐れずにいうと、楽しく面白いと思うことに、
人は集まります。
もちろん面白おかしいだけではダメですが、
そういう要素がないと息が詰まります。

大人も子どもも一緒になって、お揃いのTシャツや
タオルを持って、ポリオ根絶ウォークラリーをみんなで
楽しみながら周りにいる一般の人たちにも訴えていく。
そんなイベントがあってもいいと思います。

10月24日は世界ポリオデーです。
各地域でそれぞれ知恵を出し合って、主催する側も、
参加する側も、実際にポリオに罹患されている人たちも、
みんなが一緒になって行動することで、
世界が動いていくのではないでしょうか。

参加した人たちが満足して笑顔で活動できるように、
みんなで盛り上げていきましょう!

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〈ポリオクイズコーナー〉
これまでの活動や現状をクイズ形式でお伝えする
コーナーです。

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《問題》
1929年にポリオによるまひで呼吸不全となった
患者のために、人工呼吸器が発明されました。
この人工呼吸器の名前は何でしょうか?

A.  鋼の呼吸
B.  人工の息
C.  鉄の肺










《答え》
正解はC.鉄の肺です。この人工呼吸器は内部の気圧を
変えることで肺呼吸を助ける装置で、一度この中に
入ると通常の生活が難しく、数ヶ月で亡くなる人が
ほとんどだったそうです。

興味がある方は2018年に公開された
『ブレス しあわせの呼吸』を観てください。
ポリオに罹患した方の実話を基にした映画で、
文字通り幸せで豊かな気持ちになれます。
https://www.youtube.com/watch?v=nBP3i6-TCHo

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【ポリオ罹患者数】
2021年3月2日現在
野生株のポリオ罹患状況は以下の通りです。
パキスタン   1名
アフガニスタン 1名
合 計               2名

前年同時期では合計17名でした。
このままの水準で行って欲しいと思いますが、
予断は許さない状況です。
引き続き注目していきたいと思います。

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【編集後記】

今回もポリオプラス通信を読んで頂きありがとうございます。
緊急事態宣言が1都3県で再延長されました。
2度目の延長で2ヶ月以上時短営業されている飲食店の
皆様は本当に大変な思いをしていると思います。
3月21日には全ての地域で宣言解除されることを
心より祈っています。さて、インドのコロナ感染状況を少しお話ししますと、
昨年11月に、1日10万人を超す感染者数をピークに、
現在は10分の1の1万人強まで激減しました。
その要因は集団免疫ができたとか、
元々既存の感染症があり、感染症に免疫があるとか
様々言われています。

また、ワクチン投与は1月16日から開始しており、
8月までに3億人の投与を計画しているようです。
なぜこれほど迅速なワクチン投与ができるかというと、
アーダールカードというインド版マイナンバーカードの
存在があります。

指紋や目の虹彩まで取る登録が始まった10年前では画期
的なカードで、現在では国民の99%が所持しています。
このカードに携帯電話番号が紐づいていて、
ワクチン接種の順番が来ると携帯電話に通知が来て、
ネットで日時を予約できるそうです。

国家が個人情報を集めることには賛否両論ありますが、
国が情報を一元化しているからこそ迅速な対応が
できているとも言えます。

インドにおけるマイナンバーカードの仕組みは、
今後日本の行政の個人データの取り扱いについて、
一石を投じる事例になるのではないでしょうか。=========================

最後に・・・
このメールマガジンが、ポリオ根絶を成し遂げる
情報共有の場ともなるよう、読者の皆さんとともに
歩んでいきたいと思います。
ぜひ皆さんのご意見・ご感想をお聞かせください。
また、お知り合いの方たちへもこのメールマガジンを
ご紹介ください。

アーカイブはこちらからご覧ください。
https://rid2750.org/news/

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○メールマガジン
「ポリオプラス通信~ポリオのない世界へ」
発行責任者  邦明
国際ロータリー 第2750地区 ロータリー財団
ポリオプラス委員会
polioplus2750@gmail.com
アドレス変更・解除は
https://www.mag2.com/m/0001692155

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