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2022/11/15発行メールマガジン

Polio Eradication News==============

ポリオプラス通信 ~ポリオのない世界へ
第29号 2022.11.15

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国際ロータリー第2750地区ロータリー財団委員会に
所属するポリオプラス委員会の新たな試みとして、
毎月15日にメールマガジンを発行することにしました。
国際ロータリーの最優先事項はポリオ(小児麻痺)根絶です。
多くの方たちにポリオの現状とこれまでの活動を知って頂きたいと思い、
情報発信します。

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皆さん、こんにちは。
紅葉が美しい季節になりましたが、皆さんいかがお過ごしですか。
先月10月24日は世界ポリオデーでした。
その前の週末にイベントを開催した地区やクラブが多かったようです。

私が所属する第2750地区(東京・グアム諸島)は
24日に映画「ブレス~しあわせの呼吸」上映会と映画監督の
五十嵐匠氏を迎えてのトークショーを開催しました。

「ブレス」のストーリーを少し紹介しますと、
結婚し、子供ができた主人公が、ある日突然ポリオに罹患し
生きる意味を見出せず絶望を体験するも可能性に開かれた自らの人生を
家族のために生きるという実話をベースにした感動的なストーリーです。
何度観ても号泣します。
まだ観ていない方はぜひご覧ください。

上映後には、来場したポリオの会の小山万里子代表と、
丸橋達也世話人が揃って登壇し、ポリオ根絶やポリオの会について話してくれました。

「ポリオ罹患者が、この世から全員いなくなった日が
ポリオのない世界なので、ぜひ応援してください」という切実な訴えは、
ロータリーメンバーが多かった会場に深く浸透したように思います。

私たちロータリアンは、ポリオ根絶を最優先事項として活動していますが、
それは「野生株のポリオ根絶」です。

ワクチン由来で罹患した方たちも数千人規模でいる中、
「ポリオのない世界とはどのような世界なのか」を会場にいた参加者は
考えさせられたのではないでしょうか。

トークショーでは、五十嵐監督が光の当たらない人たちに光を当てる映画を
作りたいと現在制作準備中の「じょっぱり」の話からポリオ根絶について
話をして頂きました。

この映画の主人公の花田ミキさんは、
1950年代に青森でポリオ感染拡大防止に貢献した看護界では有名な看護師です。
映画監督の視点で熱く語る五十嵐監督の話に会場のボルテージも上がります。

また服部陽子公共イメージコーディネーターからは、
一般の人たちにロータリーの存在を知ってもらうこと、
私たちの活動が世界平和につながっていることについて、
富澤ガバナーからは、ロータリーの地区の活動を通してポリオ根絶を語って頂きました。

私たちロータリーメンバーが世界ポリオデーを開催するのは
一般の人たちにポリオ根絶活動を知ってもらうだけではなく、
ロータリーの活動自体を理解してもらう機会でもあります。

毎年地区やクラブでの開催を通して「ロータリーの存在」が拡大することで
世界平和がもたらされることを意図しています。

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【ポリオ罹患者数】
2022年11月8日現在。野生株のポリオ罹患状況は
以下の通りです。

パキスタン   20名
アフガニスタン 2名
モザンピーク  8名
合 計 30名

じわりと罹患者数が増えています。ここで食い止めないと、
来年の罹患者数が一気に増えるとかもしれません。
ワクチン投与活動の拡充が待ったなしの状況です。

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【ポリオ根絶支援企業募集のお知らせ】

以前(第26号)でもお伝えしましたが、ポリオ根絶支援
企業の募集が11月末までとなっています。
毎年第2750地区では、ポリオ根絶支援企業の募集をお願いしています。
既に地区の皆様のクラブ事務局宛にご案内と申込書が送付されています。
ご興味のある方はご自身のクラブ事務局へご確認ください。
またご質問がありましたら、担当の伊藤和生ポリオプラス
委員長(kazuo.ito@takao-ss.co.jp)にご連絡ください。

ちなみに昨年は66社74口370万円の寄付が集まりました。
今年は80口を目標としていますので、皆様本年もご寄付をどうぞよろしくお願いします。

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【編集後記】

ポリオプラス通信を読んで頂きありがとうございます。
先日「桜色の風が吹く」という映画を鑑賞しました。
女優の小雪さんが12年ぶりに主演した映画として
宣伝されているので、名前を聞いたことがある人もいるかもしれません。

私は福島智さんに興味があって観に行きましたが、
素晴らしい作品でした。小学生の時に失明し、
18歳で聴力も失われ、盲ろう者になります。

光と音のない世界はまるで宇宙空間に漂っているようで
孤独だったと回想していますが、お母さんが「指点字」を発明したことで、
点字通訳が可能になり、再びコミュニケーションができるようになりました。

そして、盲ろう者として大学進学した初めての学生になり、
現在東京大学教授として活動しています。

福島さんの記事を読んだことがあり、どんな方かと興味をもち
舞台挨拶のある上映会に行きました。

福島さんは60歳くらいの飾らない性格の方で関西人の性なのか、
会場を何度もドッと湧かせていました。

とても盲ろう者とは思えないくらい明るく、同時指点字通訳する
ボランティアの方のサポートで、タイムラグなく
コミュニケーションを取っている姿に、可能性は無限大であるという言葉
が湧いてきました。

そんな福島さんが、大学時代に出会った吉野弘氏の『生命(いのち)は』
という詩に衝撃を受けたと言っています。

少し長いのですが、詩の前半部分を抜粋します。

生命は/ 自分自身だけでは完結できないように/ つくられているらしい
花も/ めしべとおしべが揃っているだけでは/ 不十分で
虫や風が訪れて/ めしべとおしべを仲立ちする
生命は/ その中に欠如を抱き/ それを他者から満たしてもらうのだ

これは「いのちといのちの関係」の本質を示した言葉なのだと思います。

どんな人間も完全完璧な人はいません。

誰にも迷惑をかけずに生きることはできません。

それを補い合うからコミュニケーションが生まれ、愛が生まれます。

最近ロータリーはDEI(Diversity(多様性) Equity(公平性)Inclusion(包括性))を
謳っています。

このInclusionが分かりづらかったのですが、この詩が表してくれたように思います。

全ての人が補い合い、助け合い、一体性を持つことが、
世界平和へと繋がると言いたかったのではないでしょうか。

弱者も強者もなく、全ての人たちが助け合い、補い合う世界こそ、平和な世界といえるのです。

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最後に・・・
このメールマガジンが、ポリオ根絶を成し遂げる情報共有の場ともなるよう、
読者の皆さんとともに歩んでいきたいと思います。

ぜひ皆さんのご意見・ご感想をお聞かせください。

また、お知り合いの方たちへもこのメールマガジンをご紹介ください。

アーカイブはこちらからご覧ください。

ポリオプラス通信 | 国際ロータリー第2750地区

Article of ポリオプラス通信. 国際ロータリー第2750地区 Rotary International District 2750

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