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2021/09/15発行メールマガジン

Polio Eradication News==============

ポリオプラス通信 ~ポリオのない世界へ
第15号 2021.9.15

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国際ロータリー第2750地区ロータリー財団委員会に
所属するポリオプラス委員会の新たな試みとして、
毎月15日にメールマガジンを発行することにしました。
国際ロータリーの最優先事項はポリオ(小児麻痺)
根絶です。
多くの方たちにポリオの現状とこれまでの活動を知って
頂きたいと思い、情報発信します。

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皆さん、こんにちは!

先日パラリンピックが終了しました。
読者の皆さんの中には、テレビを見ながら応援した
という方も沢山いらっしゃると思います。

私もブラインドサッカーや陸上、競泳を応援しました。
選手たちは車いすや、視覚障害などハンディキャップが
あるはずなのに、健常者と全く変わらず、
むしろそれ以上の活躍をして輝いている姿を見ると、
これこそが多様性なのだと気づきました。もうすぐ90歳になる父と先日話をした時、
「オリンピックは見たけれど、パラリンピックは
見ていない。手や足が不自由な人たちを見るのが嫌だ。」
と言っていました。
そう言っている父を一瞬何と差別的な発言なんだと
思ったのですが、これは戦争体験が言わせているのだと
合点がいきました。

色々な意見があっていいと思うし、むしろそういう
様々な意見を大きな風呂敷で包み込むようにして、
その先へ行きたいと思います。

最終日に女子マラソンの道下美里選手がゴールした後の
インタビューに答えている姿を見て、何と清々しい
笑顔でキラキラしているのだろうと感動しました。
ハンディキャップを何かのせいにしている訳でなく、
今自分にできることを精一杯やっている生命の輝きの
ようなものを感じました。

もしかしたらもう何年かすると、パラリンピックは
オリンピックよりも盛大になるのかもしれない。
そのように感じた大会でした。

ポリオ根絶に目を向けると、国際ロータリーは野生株の
ポリオ根絶を謳っています。

ポリオの保菌者の0.2%がポリオを発症します。
そしてポリオは一度発症すると、完治しません。
野生株のポリオ根絶は間もなく成し遂げられますが、
ワクチン経由や野生株で罹患した子供たちや大人は
生涯麻痺と付き合っていくことになります。

ポリオの会に所属している丸橋達也さんはワクチン
経由でポリオに罹患しました。
彼が講演でこのように言っています。

「私にとって、ポリオウィルス根絶が終わりでは
ありません。ポリオを発症した人が全員この世界
からいなくなった時がポリオのない世界なのです」

この言葉を噛み締め、ポリオのない世界へ向け活動
していきたいと思います。

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〈ポリオクイズコーナー〉
これまでの活動や現状をクイズ形式で
お伝えするコーナーです。

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《問題》

ポリオワクチンを最初につくった人は次のうち誰でしょう?

A.  アルバート・サビン
B.  フィリップ・ドリンカー
C.  ジョナサン・ソーク










《答え》
正解はC.ジョナサン・ソーク博士です。
ソーク氏は特許を保有しなかったこともあり、
後に彼の誕生日(10/24)が世界ポリオデーとなっています。

A. アルバート・サビン氏は後に経口ワクチンを開発しました。

B. フィリップ・ドリンカー氏は人工呼吸装置(鉄の肺)の
発明者です。

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【ポリオ罹患者数】
2021年9月7日現在
野生株のポリオ罹患状況は以下の通りです。
パキスタン   1名
アフガニスタン 1名
合 計           2名

前年同時期では合計105名でした。
8月も増えずに現状維持です。
アフガニスタンがタリバン政権になっても、
ワクチン投与活動ができることを祈っています。

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【編集後記】

ポリオプラス通信を読んで頂きありがとうございます。

先日、ポリオの会の稲村敦子さんが逝去されました。
日本では、1980年以来野生型ポリオの発症例はありま
せんが、実際にポリオに罹患されている方達はまだ
いらっしゃいます。

日本では2012年まで経口ワクチンを使用していたため、
ワクチン経由で罹患された方たちもいます。
その皆さんたちがお互いに情報交換して協力し、
励まし合っているのがポリオの会なのです。

私が初めてポリオの会の皆さんを知ったのは6年ほど前
に稲村さんがロータリー主催のセミナーで講演された
ことがきっかけでした。

車椅子に座りながら、「ポリオを根絶し、ポリオのない
世界をつくる」という言葉に稲村さんの魂の叫びが
聞こえ、会場にいた200名以上の参加者は圧倒されました。

まだ日本にもポリオ罹患者がいるのだという衝撃と、
稲村さんの並々ならぬ覚悟が伝わる講演に、ポリオ根絶
にコミットしようと私も覚悟を決めました。

その後もポリオの会で講演をさせて頂いたり、
個人的にも稲村さんとお会いする機会があり
懇意にさせて頂いていました。
世の中の不条理や理不尽さをエネルギーに変えて、
活躍していた姿が偲ばれます。

ポリオが根絶されれば、1980年に天然痘の根絶を
宣言して以来の感染症根絶になります。
その日を一緒に迎えることができず大変残念ですが、
もうすぐその日が来ることを信じて、稲村さんの覚悟を
胸に活動していきたいと思います。

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最後に・・・
このメールマガジンが、ポリオ根絶を成し遂げる情報共有
の場ともなるよう、読者の皆さんとともに歩んでいきたい
と思います。
ぜひ皆さんのご意見・ご感想をお聞かせください。
また、お知り合いの方たちへもこのメールマガジンを
ご紹介ください。

アーカイブはこちらからご覧ください。
https://rid2750.org/news/

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○メールマガジン「ポリオプラス通信~ポリオのない世界へ」
発行責任者  邦明
国際ロータリー 第2750地区 ロータリー財団
ポリオプラス委員会
polioplus2750@gmail.com
アドレス変更・解除は
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