Polio Eradication News==============

ポリオプラス通信 ~ポリオのない世界へ
第42号 2023.12.15

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国際ロータリー第2750地区ロータリー財団委員会に
所属するポリオプラス委員会の新たな試みとして、
毎月15日にメールマガジンを発行することにしました。
国際ロータリーの最優先事項はポリオ(小児麻痺)
根絶です。
多くの方たちにポリオの現状とこれまでの活動を知って
頂きたく、情報発信します。

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皆さん、こんにちは。
忙しない師走に入りましたが、皆さんいかがお過ご
しですか。今年は寒暖差が激しい日が続いています
ので、体調管理に気をつけてお過ごしください。

さて、先日11月に神戸で開催されたロータリー財団
地域セミナーに参加しました。

私は普段地区の財団メンバーとして活動していますが、
財団の最新情報が得られるこのセミナーは大事にして
います。また全国から集まる財団関係の人たちと交流
できる機会でもありますので、楽しみにしていました。

今年の地域セミナーで印象的だったのは、登壇された
人たちの話の中でポリオ根絶についていつも以上に
時間を割いているように感じたことです。

これはロータリーが最優先事項で取り組んでいる
ポリオ根絶までいよいよカウントダウンが始まった
と見ているのかもしれません。

とは言え財団への寄付割合を見てみると、年次基金
(補助金の原資になります)が7割、恒久基金(未
来のロータリーへの寄付になります)2割、ポリオ
プラス基金1割となっており、まだまだポリオ
プラス基金の割合が少ないのが現状です。

パキスタン、アフガニスタンのポリオ常在国では、
じわりと人数が増えています。ご承知の通り、
ポリオには有効な治療薬がないため、ワクチンを
投与して集団免疫をつくり、ウィルスを根絶する
ことが重要です。

そのためには、ワクチンワーカーを増やすことで、
ワクチン投与するネットワークやサーベイランス
(監視)を強化することが大切です。

「(日本では)ポリオはとっくに終わっている
だろう?」というご意見もありますが、世界から
野生株を根絶しなければ、これからも莫大な費用を
かけてワクチン投与をし続けなければなりません。

今年は世界で罹患者が12名まで増えてしまいました。
ぜひ皆さまのご寄付をよろしくお願い致します。
ポリオ根絶まで本当にあと少しです。

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〈ポリオクイズコーナー〉
これまでの活動や現状をクイズ形式で
お伝えするコーナーです。

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《問題》
2022-23年度ポリオプラス寄付(1億5千5百万ドル)
のうち、ポリオ野生株の常在国(アフガニスタン・パキ
スタン)に使用された金額の割合はどれほどでしょうか。

A. 20%
B. 51%
C. 49%










《答え》
正解はB. 51%です。アフガニスタン16%、パキスタン
35%です。A.20%はワクチン費用で、C.49%はワクチン
費用と感染発生時の対応、その他経費を合わせた金額です。

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【ポリオ罹患者数】
2023年12月5日現在の野生株のポリオ罹患者状況は
以下の通りです。

パキスタン   6名
アフガニスタン 6名
モザンピーク  0名
合 計   12名

今月に入りパキスタンで1名増加しました。
パキスタンでの罹患者が止まりません。
ポリオワクチン接種率を上げ、継続してサーベイランス
(監視)を行い、これ以上の罹患者を出さないことが
大切です。

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【編集後記】

ポリオプラス通信を読んで頂きありがとうございます。
11月14日はディワリというインドのお祭りでした。
光のお祭りと言われていて、この時期になると
どこの家庭でも家を電飾で飾り夜は住宅街一帯が
キラキラと輝いています。

またディワリはお正月の意味合いもあるためか、
当日の夜はあちこちで花火が打ち上げられ(深夜
まで花火の音が響き渡ります)、この日を境に
デリー近郊では大気汚染が深刻化するほどです。

太陽暦ではないので、ディワリの日は毎年違って
いて、今回はちょうど出張時に当たりました。

お店も全てお休みなので、私はデェワリの日は
家で静かに過ごしていたのですが、今回はポリオ
ワクチン投与活動でインド側の調整をしてくれて
いるLokeshさんのお宅に招待され、奥さん、
娘さん、次男さんと、長男のお子さん2人という
ご家族と賑やかに過ごしました。

奥さんがプジャというお祈りを仕切って、みんな
で歌を歌ったり、神様に捧げ物をしたりする姿を
初めて見ました。その後みんなで団欒し、食事を
一緒に食べて、子供たちのメインイベントの花火
の打ち上げにマンションの広い駐車場に行きました。

Lokeshさんのお宅は高層マンションの一室にあり、
眺めも良く、部屋から花火も見ることができ、
素晴らしいお部屋でした。

周りの人たちも花火をしに集まり、みんなで一緒
に爆竹を鳴らしたり、大きな筒の花火を打ち上げ
たりして盛り上がりました。

新年になぜ花火を打ち上げるのか。これは日本で
正月にコマを回したり、凧をあげたりして神様に
感謝を伝えているのと変わらないのだと感じました。

ディワリの時に来ると、花火や爆竹の大音量が騒が
しいと感じていましたが、今回Lokeshさんのお宅で
家族と一緒にディワリ楽しみ、その素晴らしさを
体験することで、またインドを識る機会になりました。

世界中のロータリーメンバーと親睦が図れるのは、
ロータリーの醍醐味の一つです。

ロータリーはこちらの捉え方次第で、多様なメンバー
と交流を深めることもでき、先達から学ぶことも
できる、素晴らしいコミュニティだと感じます。

この活動や理念を未来のロータリーメンバーに伝え
ることは私たちの大きな担いです。
これからも、事業を通して世界に貢献する活動を
広げていきたいと新たな思いを抱きました。

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最後に・・・
このメールマガジンが、ポリオ根絶を成し遂げる情報共有の
場ともなるよう、読者の皆さんとともに歩んでいきたいと
思います。
ぜひ皆さんのご意見・ご感想をお聞かせください。
また、お知り合いの方たちへもこのメールマガジンをご紹介
頂けたら幸いです。
アーカイブはこちらからご覧ください。

ポリオプラス通信 | 国際ロータリー第2750地区

Article of ポリオプラス通信. 国際ロータリー第2750地区 Rotary International District 2750

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