ポリオ根絶に向けた最新情報をお届けしますので、そちらを例会等周りの方たちに情報共有して頂ければと思います。
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2022/05/15発行メールマガジン
Polio Eradication News==============
ポリオプラス通信 ~ポリオのない世界へ
第23号 2022.5.15
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国際ロータリー第2750地区ロータリー財団委員会に
所属するポリオプラス委員会の新たな試みとして、
毎月15日にメールマガジンを発行することにしました。
国際ロータリーの最優先事項はポリオ(小児麻痺)
根絶です。
多くの方たちにポリオの現状とこれまでの活動を知って
頂きたいと思い、情報発信します。
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皆さん、こんにちは。
GWも明け、穏やかな日が続いていますが皆さんいかが
お過ごしでしょうか。
先日、7本指のピアニストとして知られる西川悟平さんの
コンサートに行ってきました。
元々はN.Y.で活躍するピアニストでしたが、7年ほど前に
ジストニアにかかり、演奏できなくなってしまったそうです。
5人の医者に診てもらい、全員からピアノを弾くことは
できないと言われ絶望したと言います。
その状況を見かねて保育園を経営している友人から、気分
転換に保育園でピアノを弾いてみたらどうかと声がかかり、
動く5本指できらきら星を演奏したら、子どもたちは
とても喜んで、曲に合わせて歌って踊りだしたそうです。
見た目を気にせず、ただ楽しんでいる子どもたちに救われ、
とにかく動く指でピアノを弾くことにして、6年間毎週
保育園に通い続けたとのこと。
そうして、少しずつ動く指が増え、最終的に7本動く
ようになり、昨年のパラリンピック閉会式で演奏する
までになったそうです。
悟平さんはこう言っていました。
「なぜ自分なのだと病気に恨みを持っている時には、
エネルギーが湧いてこなかったけれど、ジストニアに
感謝するようになったら、人生が全く違ったものになった。
もし、ジストニアにかからなかったら、カーネギーの
大ホールで演奏することもなかったかもしれないし、
1億2000万人が視聴するオリンピックの閉会式で、
演奏する機会はなかったと思う。」
彼の話と演奏を聴いていると、マーク・トウェインの
言葉を思い出します。
「人生で必要なものは無知と自信だけだ。
これだけで成功は間違いない。」
まさに悟平さんは、唯一の7本指のピアニストとして、
全く新しい演奏を披露し、10本指の演奏ではなし
得なかったロンドンやイタリア、日本公演を開催しました。
そして自信を深め、パラリンピックでの演奏に繋がって
いきました。
翻ってポリオという病気は一度かかると完治しません。
かかったことを嘆き悲しむのではなく、前向きに生きる
人たちが集まるポリオの会という団体が日本にあります。
会員の皆さんは、野生株やワクチン由来でポリオにかかった
方たちで、いちばん若い会員は小学生とのことでした。
ポリオの会の皆さんは、状況に翻弄されることなく、
厚労省に陳情に行ったり、会報を通じて情報交換したり、
とにかく積極的に活動しています。
「ポリオにかかっている人が世界中からいなくなった時が、
ポリオのない世界だ」
という皆さんは、ポリオとの共生とポリオ根絶に力を
注いでいます。
西川悟平さんやポリオの会の皆さんを見ていると、
こちらが力づけられます。
それは過去や未来ではなく、
「今」を生きているからだと改めて感じました。
ポリオ根絶まであと少し。
ポリオ根絶宣言の日をみんなで迎えるのが、
今から楽しみです。
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〈ポリオクイズコーナー〉
これまでの活動や現状をクイズ形式で
お伝えするコーナーです。
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《問題》
ポリオ根絶するポリオプラスの目標は
当初ロータリー100周年の予定でした。
その年は何年でしょうか?
A. 1985年
B. 2005年
C. 2021年
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《答え》
正解はB.2005年です。
残念ながらこれは達成できず、2026年までに
ポリオ根絶宣言という目標に変更されています。
ちなみにA. 1985年は,ポリオプラス・プログラムが
開始された年で、C. 2021年は日本のロータリー
100周年の年です。
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【ポリオ罹患者数】
2022年5月3日現在
2022年の野生株のポリオ罹患状況は以下の通りです。
パキスタン 2名
アフガニスタン 1名
合 計 1名
ここ1ヶ月にパキスタンでポリオ発症者が
2名確認されています。
アフガニスタンは1名の発症者のみです。
昨年11月にもアフリカのマラウィでパキスタン経由の
ポリオ発症者が出ています。
パキスタンへのワクチン投与と監視体制の強化が必要です。
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【編集後記】
ポリオプラス通信を読んで頂きありがとうございます。
本文でも書きましたが、この1ヶ月の間、パキスタンでは
立て続けにポリオが発症し、2名の罹患者が出ています。
これまで14ヶ月ポリオ発症者が現れなかったので
残念ですが、実は水面下ではポリオ感染が進んでいたと
言えます。
先日の第2750地区研修協議会では、ポリオ根絶に
いつまでお金を費やすのかと質問を受けました。
国際ロータリーが1985年からポリオプラス・プログラム
を開始して37年が経過しています。
確かに長期に渡っていますが、ここで辞めてしまうと、
また何万人ものポリオ発症者が出てしまいます。
コロナ禍でポリオ発症者が一昨年の140名から
昨年6名まで激減しています。
このチャンスを最大限に活かして、ポリオを根絶する
絶好のチャンスにしたい。
そんな思いを抱いている人は少なくありません。
ラスト・ワン・インチにぜひともご協力をお願いします。
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最後に・・・
このメールマガジンが、ポリオ根絶を成し遂げる
情報共有の場ともなるよう、読者の皆さんとともに
歩んでいきたいと思います。
ぜひ皆さんのご意見・ご感想をお聞かせください。
また、お知り合いの方たちへもこのメールマガジンを
ご紹介ください。
アーカイブはこちらからご覧ください。
https://rid2750.org/news/
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○メールマガジン「ポリオプラス通信~ポリオのない世界へ」
発行責任者 柳 邦明
国際ロータリー 第2750地区 ロータリー財団
ポリオプラス委員会
polioplus2750@gmail.com
アドレス変更・解除は
https://www.mag2.com/m/
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