Polio Eradication News===============

ポリオプラス通信 ~ポリオのない世界へ
第52号 2024.10.15

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国際ロータリー第2750地区ロータリー財団委員会に
所属するポリオプラス委員会の新たな試みとして、
毎月15日にメールマガジンを発行することにしました。
国際ロータリーの最優先事項はポリオ(小児麻痺)
根絶です。
多くの方たちにポリオの現状とこれまでの活動を知って
頂きたく、情報発信します。

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皆さん、こんにちは。

前回のポリオプラス通信に書いたガザ地区でポリオワク
チン投与のための停戦は無事守られ、ガザの子どもたち
にワクチン投与がなされました。

https://rid2750.org/news/ポリオプラス通信-第51号/

とは言え、停戦は8:00から15:00までの間だけで、夜間
は空爆が繰り返されたと報道されていました。

束の間の停戦でしかないことに憤りを感じずにはいられ
ません。
前号にも書きましたが、ポリオワクチンは2回投与して
初めて免疫力が上がり効果が発揮されます。

UNICEFのラッセル事務局長がSNSを更新し、14日から
2回目のワクチン投与が始まるとの報道がありましたが、
実際に停戦されるまで予断を許しません。
ぜひ皆さんも、2回目のワクチン投与活動が成されるか
一緒に注目していきましょう。

さて、間もなく世界ポリオデーを迎えます。
多くのロータリーの地区で、世界ポリオデーに合わせて
イベントが開催されます。

私たち2750地区でも、10月20日(日)13:00からアー
ヒルズ・カラヤン広場にて、ポリオ根絶ウォークラリー
や、御成門中学校の皆さんのブラスバンドの演奏や、
キッチンカー、縁日の出し物を準備しています。

ぜひ、20日はお子さまやお孫さんと一緒にお越し頂け
ればと思います。
今回はポリオの会の皆さんをお迎えして、ポリオ
サバイバーとしての体験や、ポリオ根絶への想いをトーク
ショーで語ってもらいます。

またパキスタンやインドへポリオワクチン投与活動に
行ったロータリアンや、20代のローターアクトも壇上に
上がり、それぞれの視点でポリオ根絶を語ってもらいます。

みんなで楽しく、ポリオ根絶を考えるひと時になるよう
準備をしています。ぜひご参加ください。

最後になりますが、ここ1ヶ月でアフガニスタン、パキ
スタンのポリオ罹患者は16名増え、合計50名に上りました。
昨年は9名だったことを考えると、この急増は何を意味
するのでしょうか。

前号でも書きましたが、7月にガザ地区でワクチン由来の
ポリオ罹患者が25年ぶりに現れたことからも分かる通り、
戦争などインフラが破壊され、汚水が垂れ流し状態の
不衛生な環境になると、糞口感染するポリオに罹患する
確率が一気に高まります。

つまり戦争や紛争がなくならない限り、衛生状況の改善
もままならず、またポリオワーカーたちが安心安全に
ワクチン投与活動をすることができません。
ワクチン接種率が上がれば集団免疫ができ、ウィルスが
消滅することは、私たちはコロナ禍で経験済みです。

世界平和が実現し、1日も早く野生株のポリオ根絶を
成し遂げることが、私たちロータリアンの願いでも
あります。
この世界ポリオデーや、ガザ地区でのポリオワクチン
投与活動が世界の世論を動かすきっかけとなるよう活動
していきます。

皆さんも、ガザ地区での戦争をポリオ根絶の視点から
見てみてください。
この戦争の悲惨さが、違って見えると思います。
私たちが声を上げることによって、世界に違いをつくり、
ポリオ根絶を成し遂げる力にしましょう!

ポリオ根絶まで、あと少しです。

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【10/20世界ポリオデー2024のお知らせ】

ポリオ根絶活動として、国際ロータリー第2750地区
(東京・グアム諸島)では、10月20日(日)にアーク・
カラヤン広場にて「世界ポリオデー2024」を開催します。

ポリオ根絶ウォークラリーや、トークショー、地元
中学生によるブラスバンドの演奏、フード&ドリンク
コーナーなど企画していますので、皆さんお子様と一緒に
お越しください。
あらいぐまラスカルも来てくれます。

■日時
2022年10月20日(日)13:00開場

■場所
アークヒルズカラヤン広場
https://www.arkhills.com/facilities/space/

■内容
●タイムライン
開 会          13:00
ウォークラリー      13:00-14:00
地元中学生による
ブラスバンド演奏    14:00
来賓ご挨拶&トークショー 14::30-15:30
閉 会          16:00

●トークショーについて
これまでロータリークラブがポリオ根絶活動に従事して
きた内容や、ポリオ根絶に貢献してきたビル・ゲイツ氏、
尾身茂医師の映像などを交え、ポリオサバイバーが集う
ポリオの会の皆さん、ポリオを知らないローターアクト
たちとのトークショーを企画しました。

ポリオの歴史やロータリーとポリオ根絶の関わり、ポリ
オの根絶の現状を知って頂く機会にしたいと思います。

●カラヤン広場では
ロータリーメンバーによる各ブースや縁日開催、
ドリンク&フードコーナーを設けたり、
「あらいぐまラスカル」も会いに来てくれます。

当日皆さまとお会いできることを楽しみにしています。

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〈ポリオクイズコーナー〉
これまでの活動や現状をクイズ形式で
お伝えするコーナーです。

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《問題》
今年も世界ポリオデーが開催されます。この日は初めて
ポリオワクチンを開発したチームを率いたジョナス・
ソーク博士の誕生を記念して国際ロータリーによって
制定されました。
では、その日はいつでしょうか。

A. 4月19日
B. 6月6日
C .10月24日










《答え》
正解はC.10月24日です。
A.4月19日はロータリー創設者ポール・ハリスの誕生日で、
B.6月6日はロータリー財団の父と言われている
アーチC.クランフの誕生日です。

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【ポリオ罹患者数】
2024年10月8日現在の野生株のポリオ罹患者状況は
以下の通りです。

パキスタン     22名
アフガニスタン 28名
モザンピーク   0名
合 計             50名

9月9日の罹患者数は34名で、1ヶ月で16名増加しました。
増加の流れが止まりません。この流れを止めないと、
罹患者数が3桁に逆戻りしかねません。
ポリオワーカーたちのネットワークを活用し、
コツコツとワクチン接種率をあげることが大切です。

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【編集後記】

ポリオプラス通信を読んで頂きありがとうございます。

先日奄美大島と加計呂麻島に妻と友人たちで行って
きました。初めての奄美でしたが、とても居心地がよく
癒されました。

沖縄とはまた違った雰囲気で、楽園という言葉が
ふさわしい場所でした。
奄美大島の空港から車で40分ほど走って到着した
古仁屋港からフェリーで30分ほど行くと、加計呂麻島に
到着します。

この島は奄美大島とも違う、生活の中により自然を
感じられる場所でした。
大きい集落で200世帯、小さいところだと30世帯
ほどの中で、ガジュマルの木々や透明な水の下に広がる
珊瑚礁が鮮やかに彩りを放っています。
亜熱帯のように、1日に何度も短いスコールが降り、
木々の放つ生命力と匂いに圧倒されました。

宿泊した5マイルという名の宿は、目の前にプライ
ベートビーチが広がっていて、入江のためか風も
なくまるで湖畔にいるかのような錯覚におちいりました。

翌朝2隻のカヌーに乗って、まだ暗がりの中、浜を
出発しました。漕ぎ出してしばらくすると、だんだん
と明るくなる山すそから静寂の中で徐々に旭が登って
くる光景は、神々しいくらい素晴らしい体験で今も
目に焼きついています。

5マイルの食事はご主人が海で獲った魚や地で取れた
野菜が中心でやさしい料理に癒されました。
夕方ハンモックに揺られていると、東京の日常に戻れ
ないかもと思うような居心地のよさを体験しました。

加計呂麻島の最終日、ヨットのツアーに申込みました。
初めてのセーリングでしたが、風をうけて走るヨット
に身を任せていると、海と風と一体となったような
不思議な感覚がありました。

案内してくれたジュネさんは、3年ほどヨットの上で
生活しているそうです。
その彼女と一緒だったからこその体験だったかも
しれません。

彼女がパラダイスと呼ぶ場所に錨を下ろすと、陸から
では行けない秘密の砂浜があり、珊瑚に集まる色とり
どりの魚たちを見ようとシュノーケリングをしました。

魚たちが優雅に泳いでいるところを上から眺めていると、
日々のささいな事も気にならないくらい魚と一緒に
いられました。
浜でランチをとりながら、みんなで日向ぼっこしつつ、
あっという間のシュノーケリングの時間でしたが、
沖に留めたヨットに戻る途中、ウミガメに出会いました。

この辺のウミガメは人に慣れてないからすぐにどこか
へ行ってしまうとジュネさんは言っていましたが、
なぜか我々が集まってきても、気にすることなく
サンゴに留まり、私たちを癒してくれました。

奄美大島に戻り、最後の島での滞在で、空港の近くの
節田立神岩(せったりつがみいわ)を再訪しました。
なぜ再訪したのかというと、空港から最初に来た時、
砂浜がゴミだらけだったので、神の宿る場所をきれい
にしようとビーチクリーン活動をするためでした。

大きな袋に浜に打ち上げられたペットボトルや、
テグスとプラスチック製品などを拾うと、4人で袋
いっぱいのゴミが溜まり、浜辺がきれいになりました。

その時、仲間の1人が虹だ!と叫んで、空を見上げると、
きれいな虹が色鮮やかに現れていました。
まるで節田立神岩が祝福してくれたかのように感じ、
ビーチクリーンのご褒美だったのかなと感じました。

虹のそら 心あらわれ かみの島

最近句会に参加して、五七五の世界観にはまっています。
皆さんも神宿る奄美の地にぜひ行ってみてください。

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最後に・・・
このメールマガジンが、ポリオ根絶を成し遂げる情報共有の
場ともなるよう、読者の皆さんとともに歩んでいきたいと
思います。
ぜひ皆さんのご意見・ご感想をお聞かせください。
また、お知り合いの方たちへもこのメールマガジンをご紹介
頂けたら幸いです。

アーカイブはこちらからご覧ください。
https://rid2750.org/news/

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発行責任者 柳 邦明
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