ポリオ根絶に向けた最新情報をお届けしますので、そちらを例会等周りの方たちに情報共有して頂ければと思います。
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2022/08/15発行メールマガジン
Polio Eradication News==============
ポリオプラス通信 ~ポリオのない世界へ
第26号 2022.8.15
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国際ロータリー第2750地区ロータリー財団委員会に所属するポリオプラス委員会の新たな試みとして、
毎月15日にメールマガジンを発行することにしました。
国際ロータリーの最優先事項はポリオ(小児麻痺)根絶です。
多くの方たちにポリオの現状とこれまでの活動を知って頂きたいと思い、情報発信します。
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皆さん、こんにちは。
猛暑が続いたと思えば、東北地方では集中豪雨で亡くなる方がいたりと異常気象が著しい昨今ですが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、先日映画館で「荒野に希望の灯をともす」という中村哲氏のドキュメンタリー映画を鑑賞しました。
中村哲氏はアフガニスタンで活動する医師で、医者でありながら、用水路を建設して、
65万人の人たちの命を支えた方です。
2年半ほど前に、アフガニスタンで凶弾に倒れ大きく報道されましたので、ご存じの方が多いかもしれません。
アフガニスタンへ医師として赴任し、最初は山岳地帯を中心に診療所を作ります。
しかし結局病気の根本には旱魃による水不足と、同時に村々が砂漠化して農民たちが難民化し、
食べるために傭兵になる者がたくさんいることに気づきます。
それなら用水路を作って水を運ぼうと灌漑事業を始めます。
その用水路の工事に沢山の農民たちが手伝い始めます。
自らの手で荒廃した土地を作物のできる畑に替えようと用水路を作る姿は圧巻でした。
中村氏にとって門外漢の土木工事は素人同然でしたが、自ら学び、技術者と協議しながら陣頭指揮をし、
農民たちと一緒に土を運び、汗をかき、多くのトラブルに見舞われながらも、
7年の年月をかけ24kmに渡る用水路を完成させました。
熱砂のガンベリ砂漠に水が引かれ、数年後には豊かな緑に覆われ、畑ができるようになったのです。
小高い丘から撮影された荒廃したガンベリ砂漠と用水路が引かれた後に緑に覆われたかつての砂漠地帯を
見比べた時、私の目には涙が溢れてきました。
一介の医師が、自らのアイデアで用水路を作る過程でもう無理だろうと思う場面が何回か訪れます。
その都度色々と試行錯誤し、乗り越えていく様子を見て、実際に成功した映像に心打たれました。
中村氏はこのように語っています。
「(中略)平和とは理念ではなく現実の力なのだ。私たちは、安易に戦争と平和を語りすぎる。
武力行使によって守られるものは何か、そして本当に守るべきものとは何か・・・」
30年間、アフガニスタンに関わり続けた中村氏の言葉は深くて重い。
まさに「平和とは何か」を自らに問いかけ、行動した方なのだと映画から伝わってきました。
翻って、国際ロータリーがポリオ根絶を謳って37年経ちます。
今年の発症者は7月末時点で19名に上り、本当にあと少しのところへ来ています。
しかし、ワクチン接種状況の問題なのか、昨年の6名に比べると少し増加傾向にあります。
今こそロータリーの叡智を結集して、ラスト1インチを埋めていきましょう。
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〈ポリオクイズコーナー〉
これまでの活動や現状をクイズ形式で
お伝えするコーナーです。
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《問題》
昨年11月アフリカのマラウィ、今年5月にモザンビークでポリオ発症者が新たに出ています。
そのような状況下、7月にポリオの発症が確認された大都市はどこでしょうか。
A. ニューヨーク
B. パリ
C. ローマ
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《答え》
正解はA.ニューヨークです。2013年以来の約10年ぶりの発症者とのことです。
ワクチン接種をしていなかった20歳の男性だそうですが、監視体制が緩めばさらに拡大していきます。
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【ポリオ根絶支援企業募集のお知らせ】
毎年第2750地区では、ポリオ根絶支援企業の募集をしています。
既に地区の皆様のグラブ事務局宛にご案内と申込書が配布されています。
11月末日が締切となりますので、ご興味のある方はご自身のクラブ事務局へご確認ください。
またご質問がありましたら、担当の伊藤和生ポリオプラス委員長(kazuo.ito@takao-ss.co.jp)にご連絡ください。
ちなみに昨年は66社74口370万円の寄付が集まりました。
今年は80口を目標としていますので、皆様本年もご寄付をどうぞよろしくお願いします。
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【ポリオ罹患者数】
2022年8月9日現在2022年の野生株のポリオ罹患状況は以下の通りです。
パキスタン 14名
アフガニスタン 1名
モザンピーク 4名
合 計 19名
ここ数ヶ月パキスタンのポリオ罹患者が増えていましたが、今回はモザンビークで増えています。
アフリカ地域での発症を抑えることが急務になっています。
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【編集後記】
ポリオプラス通信を読んで頂きありがとうございます。
ロシアのウクライナ侵攻や、中国と台湾の間に緊張が走っている最中ですが、気候変動も待ったなしの状況です。
日本でも先週日本海側に集中豪雨があり、甚大な被害がもたらされました。
日本は亜熱帯気候だったのかと見まごうばかりになりつつあります。
また世界を見渡しても、山火事や旱魃、洪水などが各国で起きています。
この現状に直面し、気候変動に対して一人ひとりが向き合うことが大切です。
そのような中で、先日SOP(Save Our Planet)環境ワークショップに参加しました。
ある参加者が、「一年中同じ野菜が食べられるのはおかしい。
季節の野菜を食べたり、季節を感じる暮らしをし、それらを発信することが、
地球温暖化への警鐘となるのではないか」と話していて、なるほど確かにその通りだと感じました。
いくら国や自治体が声高にエコロジーな生活を唱えていても、
私たち一人ひとりが意識して行動しなければ、絵に描いた餅に過ぎません。
このメールマガジンの創刊号に書きましたが、たとえ「ハチドリのひとしずく」であったとしても、
いま自分のやれることをやり続ける、自分自身に「信」があることが、私たちに求められているのではないでしょうか。
私は1年ほど前からペットボトルを購入することをなるべくやめ、Myボトルを持ち歩く様にしています。
「そんなことをしても、地球温暖化は進むよ」というのはごもっともな意見だと思います。
しかし、小さい一歩でも行動することで、道が拓けていくと信じています。
森が火事になった時、小さなクチバシにひとしずくの水を運んで火を消そうとするハチドリのクリキンディーを見て、
森の動物たちは「そんなことをして何になるんだと」と言って笑います。
クリキンディーはこう答えます。
「私は今の私にできることを、今しているだけ」
皆さんはこの気候変動を前にして、どんな一歩を踏み出しますか?
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最後に・・・
このメールマガジンが、ポリオ根絶を成し遂げる情報共有の場ともなるよう、
読者の皆さんとともに歩んでいきたいと思います。
ぜひ皆さんのご意見・ご感想をお聞かせください。
また、お知り合いの方たちへもこのメールマガジンをご紹介ください。
アーカイブはこちらからご覧ください。
ポリオプラス通信 | 国際ロータリー第2750地区
Article of ポリオプラス通信. 国際ロータリー第2750地区 Rotary International District 2750
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発行責任者 柳 邦明
国際ロータリー 第2750地区 ロータリー財団
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