Polio Eradication News==============
ポリオプラス通信 ~ポリオのない世界へ
第72号 2026.6.15
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これまで60号を発行しましたが、新年度の7月を迎えるに
あたり、内容を少し変えます。
皆さんがポリオ根絶を身近に感じられ、ポリオ根絶を
通して、社会課題に向き合えるように。
誰でも気軽に読める内容を心がけていきます。
ポリオの現状とこれまでの活動を知って頂きたく、
情報発信します。
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皆さん、こんにちは。
先日国際ロータリー第2770地区川口モーニングロータリー
クラブ40周年記念式典に参加しました。
私が所属している東京愛宕ロータリークラブと同じ朝
例会を実施しているクラブです。
ちなみにモーニングロータリークラブと冠している
クラブは全国で6つあり、各クラブの皆さんが一堂に
会する機会にもなっていました。
お互いに周年行事に出席・交流することで、新たな
出会いになっているようです。
私も数年前に北海道の東川町へ行っていた時にお世話
になった竹村陽一さんが参加していましたので、ご挨拶
させて頂きました。
さて、式典のメインは尾身茂先生の記念講演でした。
昨年11月に東京愛宕ロータリークラブのポリオ例会で
講演をお願いした際には時間の関係上30分ほどの内容
でしたが、今回は1時間たっぷりと話を伺うことができました。
今回講演を伺って感じたことは、「ポリオの根絶に至る道
はまだ険しい」ということでした。
ご存知のように、コロナ禍を経てポリオ罹患者は2桁台
になっています。
昨年の罹患者数はアフガニスタン、パキスタン合計で
52名、今年は現在7名です。
しかし尾身先生は、ここから根絶するには今までと同じ
くらい大変な労力が必要だと仰います。
なぜなら、野生株が根絶されない限り、周辺国も含め
日本でさえもワクチンを接種し続けなければならない
からです。
シニアのロータリーの先輩はいつまでポリオ根絶を
やっているのだと言われます。
本当にその通りだと思います。
1985年から始まったポリオプラス・プログラムを始めた
ロータリアンは、まさか40年かかってもポリオが根絶
されていないとは想定していなかったと思います。
だからと言ってここで止めるわけには行きません。
尾身先生は、最後の1マイルに全力を尽くすことだと
仰っていました。
またアフガニスタン、パキスタンには各々国の思惑が
あるとも仰っていました。
国際社会がアフガニスタンのタリバン政権を承認する
ことで、よりポリオ根絶に力を注げると尾身先生は言います。
パキスタンでは、水も栄養も足りてない地域でなぜ
ポリオワクチンだけ実施するのかという市民の声が出て
いるのは当然であり、ヘルスケア全般をどうするのか
という観点からポリオ根絶をしなければ協力を得られ
ないともおっしゃっていました。
パキスタンを訪れている日本チームの皆さんが、ワクチン
を拒否されることが多いと嘆く一因でもあります。
パキスタンにおけるワクチンへの不信感は同時に政府
への不信感につながっているように感じます。
ところで、去る4月14日にロータリー日本財団の三木明
理事長と尾身先生が片山財務大臣の下を訪れたそうです。
その際に、アメリカがWHOから脱退した今だからこそ、
日本ができる役割があると訴えられたとのこと。
ぜひ、日本がアメリカに代わり世界の感染症対策をリード
するような立場になってほしいと思います。
また野生株のポリオ根絶は時間の問題となりましたが、
手を抜くことなく私たちはロータリーの役割をしっかり
やっていくことが大切です。
今回の尾身先生の講演を聞いて、益々ロータリーの役割
が重要になるとの思いを強くしました。
ポリオ根絶まであと少しです。
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【ポリオミニ知識(12)】
ポリオの歴史や、ロータリーとポリオの関係など、ポリオ
にまつわるミニ知識を掲載します。
ポリオに関する発見をお楽しみください。
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今回は、文字通り「人間の意志が肉体の限界をどこまで
超えられるか」を証明し続けた、アメリカ人のポール・
アレクサンダー氏の壮絶かつ感動的な78年間の物語に
スポットを当てました。
6歳でポリオを発症し、首から下の自由を失った彼は、
70年以上もの間、巨大な金属の筒(鉄の肺)の中で呼吸
をしていました。
しかし、彼はその筒の中で勉強し、大学を卒業し、
弁護士として法廷に立ちました。
彼は自分の肺の代わりに機械の力を借りるという究極の
形を70年間実践し、「どんな身体状態であっても、精神
は自由である」ということを世界に証明し続けました。
ポリオの恐ろしさは、身体の自由を奪うことだけでは
ありません。
「自分は社会のお荷物だ」という無力感を植え付ける
ことにありました。
ポール・アレクサンダー氏の生涯を通して見える
ことは、「自分の身体がどうであれ、私は自分という
人間の価値を自分で決める」という強靭な意志です。
彼にとって、ポリオは人生を終わらせる壁ではなく、
「どう乗り越えるか」という人生最大の課題だったのです。
彼の生き様は、ポリオという病気を過去の物語にせず、
「人間の魂はどんな籠の中にあっても外の世界と繋がれる」
という希望の証として、今後も長く語り継がれると思います。
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【ポリオ罹患者数】
2026年6月9日付の野生株のポリオ罹患者状況は
以下の通りです。
アフガニスタン 4名
パキスタン 3名
合 計 7名
今月は先月に比べアフガニスタンで1名増え、合計7名
です。パキスタン含め、このままで推移していくことを
切に願います。
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【編集後記】
いつもポリオプラス通信を読んで頂きありがとうございます。
先日、鎌倉の円覚寺の夏期講座に参加させて頂きました。
毎年3日間開催されていて、様々な講師の方たちが講演
をされます。
今年は友人に誘われ、最終日に参加しました。
国際内観学会会長である石井光氏による「幸せへの道~
座禅から内観へ」と題する講演が興味深かったので、
こちらに書きます。
石井氏は、元々大学生の時から座禅に興味を持ち、
円覚寺で座禅会に参加していたそうです。
そんな中、内観をするための3つの質問を持って、世界中
の受刑者やアルコール依存症の人たちと会話したそうです。
そして心の病にかかっていた人たちが瞑想センターを
つくって、自分と同じような境遇の人たちに貢献したそうです。
講演の最後に、参加者全員で実際に内観を体験するワーク
をしました。その3つの質問をお母さんについてしてみて
くださいと言って目をつぶってやりました。
幼少期に母にしてもらったこと、してあげたこと、迷惑
をかけたことを思い浮かべてくださいと言われました。
私と母との関係はどうだったかと言うと、母は私が
生まれる前から和食店の名物女将として働いていて、
ちょうど私が生まれた頃はお店を3店舗経営していて、
とても忙しい時期だったので、私は乳母に育てられ
ました。
母とは微妙に距離があった気がします。
しかし、内観をしていると、私が小学校4年生の時に店が
忙しかったにも関わらず、PTAの役員をしてくれたこと
を思い出しました。
そして高校生の時、乳母が高齢で引退し、代わりに母が
家事を始めましたが、そのやり方が違うと言って私は
文句を言っていたことを思い出しました。
今思えば、母なりに一所懸命にやってくれたことに文句
を言うなんて、なんという子供だったのかと思いますが、
その時は母の有り難みが分からなかったのです。
また、私がインドでお店を出したいと話した時に、珍しく
反対されたことを思い出しました。
基本的に人の意見を尊重する母でしたが、その時に
「お前はお店を経営することの大変さを分かっていない」
と散々言われ反対されました。
それは愛の裏返しだったと今は思えます。
残念ながら母は2年前に亡くなりましたが、今でも
インドでお店続けているよと伝えたかったなと思った
瞬間、涙が溢れます。
心から母に感謝しました。
そして目を開けた時、心が晴れやかにすっきりしている
ことに気づきました。
身近な人に感謝できることはなんと幸せなことか。
間もなく母の命日ですので、墓参りしたいと思います。
満ち足りて 心洗われ 花たむけ
今回も川柳を詠んでみました。
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発行責任者 柳 邦明
国際ロータリー 第2750地区 ロータリー財団
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