ロータリーレート:

2026年2月 1ドル = 154円

お知らせ・活動・ご案内

【ポリオプラス勇信】=ポリオのないせかいへ 第68号 2026.2.15

Polio Eradication News==============

ポリオプラス通信 ~ポリオのない世界へ
第68号 2026.2.15

========================

これまで60号を発行しましたが、新年度の7月を迎えるに
あたり、内容を少し変えます。
皆さんがポリオ根絶を身近に感じられ、ポリオ根絶を
通して、社会課題に向き合えるように。
誰でも気軽に読める内容を心がけていきます。
ポリオの現状とこれまでの活動を知って頂きたく、
情報発信します。

=========================

皆さん、こんにちは。
先日私が所属している第2750地区 地区大会が開催され
ました。これは年に1回地区に所属するメンバーが一同
に集まり、地区の報告とガバナーの思いを反映した講演
などが行われます。

今年はポリオ根絶・環境・平和がテーマでした。
その中で、ポリオ根絶では尾身茂先生と田中靖ガバナー
との対談でした。

田中ガバナーは、財団でポリオプラス委員長を歴任され、
インドやパキスタンにポリオワクチン投与活動をしている
方なので、ポリオ根絶については精通しています。

その田中ガバナーから、ポリオ根絶はされるのですか?
というシンプルな質問を尾身先生にされました。
その時尾身先生は、条件はあるがポリオ根絶はできると
いう力強い言葉を仰っていました。

その条件とは2つあり、1つはポリオワクチンが有効で
あると国民が納得してワクチン投与を受け入れること。
そして、「水や食料もないのに、なぜポリオワクチン
なんだ」という政府への不信感を拭うことだと。

2つ目はポリオ常在国のアフガニスタン・パキスタンに
何らかのインセンティブを与えないと動かないのでは
ないかという指摘でした。
今パキスタンにポリオワクチン投与活動をしている日本の
ロータリアンが村に浄水器を設置する活動をしていること
は前号で書きました。

これを国レベルで行う必要があると尾身先生の話から
感じました。
WHOからアメリカが脱退した中で、日本の役割がとても
重要とも話す尾身先生の言葉に、私たち日本が内向きに
なることなく、世界にどんな貢献ができるかが試されて
いるようにも感じます。

ロータリーは1985年にポリオプラス・プログラムを
始めて40年が経ちました。まだポリオ根絶をやっている
のか、もっと他にやることがあるのではないかと仰る
気持ちも分かります。

しかし、今ここでポリオ根絶の手を緩めると、これまで
活動してきた努力が水の泡になってしまいます。
そして、「ポリオ根絶の際には、ビルゲイツ財団の手柄に
なってしまう」と尾身先生は言います。

ラスト1マイルを成し遂げるのは、これまでやって来た
ことと同じくらい大変なことですが、ポリオ根絶を達成
した民間団体として歴史に名を刻んでいきましょう。

ポリオ根絶まであと少しです。

=========================

【ポリオミニ知識(8)】
ポリオの歴史や、ロータリーとポリオの関係など、ポリオ
にまつわるミニ知識を掲載します。
ポリオに関する発見をお楽しみください。

=========================

今回はポリオに罹患した有名人で、日本人として初めて
パリ・ダカールラリーで総合優勝(1997年)を果たした
篠塚健次郎さんにスポットを当ててみました。

1948年生まれの篠塚さんは、ポリオが日本で流行してい
た1951年(3歳の頃)に罹患し左足の自由を失いました。
医師からは「一生歩けるようにはならないかもしれない」
という非常に厳しい宣告を受けたそうです。

しかし、篠塚さんとそのご家族は諦めませんでした。
足に負担をかけずに全身を動かせる水泳をリハビリとして
取り入れた結果、奇跡的に歩けるまでに回復しただけでな
く、水泳選手としても活躍するほどの並外れた体力と、
後のラリー走行に不可欠な「強靭な体幹」と「精神力」
を養うことになりました。

三菱自動車に入社した彼はプロのレーサーとしてではなく、
あくまで「社員(サラリーマン)」として働きながら
レースに出場していました。
ポリオの後遺症で左足に多少の細さや筋力の差は残って
いましたが、彼はそれを全く感じさせない正確なペダル
ワークを身につけました。

1980年代から本格的に海外ラリーに参戦し、ついに世界一
過酷と言われるパリ・ダカールラリーで日本人初の
総合優勝を成し遂げました。

2024年に惜しまれつつ世を去りましたが、彼は生前、
自身のポリオ経験についてこう語っていました。

「病気をしたからこそ、人一倍努力することが当たり前に
なった。ハンディキャップは、それを乗り越えようとする
エネルギーに変えることができる」

彼の成功は、同じポリオに苦しむ子どもたちや、障がいを
持つ多くの人々に「努力すれば世界一になれる」という
大きな希望を与えました。

=========================

【ポリオ罹患者数】
2026年2月10日付の野生株のポリオ罹患者状況は
以下の通りです。

アフガニスタン 0名
パキスタン   0名
合  計   0名

前回のメルマガで2025年は39名でしたとお伝えしまし
たが、今回GPEIのサイトを見ると、44名と増えていま
した。
アフガニスタンが4名増えて13名、パキスタンが1名
増えて31名の合計44名になっています。

=========================

【編集後記】

いつもポリオプラス通信を読んで頂きありがとうございます。
先日衆議院選挙がありました。

皆さんもご存知の通り、自民党と維新の連立与党が352
議席を取り、戦後最大の圧勝となりました。

これが意味することは今後識者の方たちから語られるの
だと思いますが、投票権を持つ私たちの行動が一元化
しているのではないかと危惧します。

世界情勢を見ても、〇〇ファーストと自分たちのこと
ばかりで、世界に貢献するといった使命感を失って
いるかのようです。

皆が同じ方向を向くのは健全ではないように思いますし、
もっと多様性があっても良いのではないかと思っていた
ところ、チームみらいという政党を見つけました。

党首の安野貴博さんは、「戦わない。ただ、解決する」
と言っていました。
「分断を煽らない、誰かを貶めない」とも言っていて、
分かりやすいメッセージが私の心に響きました。

チームみらいの結果は、比例で11議席を取りました。
ゼロからこれほど議席を取れるとは思っていません
でしたが、民意は反映されたのだと感じます。中道革新
連合の凋落を見ると、反自民の民意は既存の野党よりも、
よりシンプルで分かりやすい党に票が流れたようです。

大切なことは、この後どのような国づくりをするのか
ということです。
これから任期の4年間衆議院選挙は行われないと思います。

分断や自国優先といった混沌とした世界の中で、日本の
ためのみならず世界に貢献できる日本であってほしいと
強く願っています。

岐路にたつ 日本のみらい 誰(た)が託す

今回も川柳を詠んでみました。

=========================

○メールマガジン「ポリオプラス通信~ポリオのない世界へ」
発行責任者 柳 邦明
国際ロータリー 第2750地区 ロータリー財団
ポリオプラス委員会

=========================