Polio Eradication News==============
ポリオプラス通信 ~ポリオのない世界へ
第75号 2026.9.15
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これまで74号を発行し、7年目を迎えました。
読者の皆さんがポリオ根絶を身近に感じられ、ポリオ
根絶を通して、社会課題に向き合えるようになることを
意図しています。
誰でも気軽に読める内容を心がけていきますので、
引き続きご愛読をお願いします。
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皆さん、こんにちは。
先日「ジェニファー・ジョーンズと大いに語ろう」と
題してロータリー財団フォーラムが開催されました。
ご存知の方も多いと思いますが、彼女は2023-24年度
国際ロータリー初となる女性会長を務めた方です。
今回はロータリー財団管理委員長として来日し、私たち
ロータリアンに力強いメッセージを投げかけました。
ジェニファーさんの話の中で、国際ロータリー会長に
なって最初に訪れた国はパキスタンだったそうです。
ご存知の通り、パキスタンとアフガニスタンはポリオの
常在国で、この2カ国からポリオが根絶されると世界
根絶宣言がなされます。
その中で、ポリオワクチンを投与するワーカーたちを
力付けたかったと話します。
実際にスラムの人たちの家を訪問し、彼らの置かれている
過酷な環境を目の当たりにし、少し躊躇もある中、唯一の
救いはその家の子どもにワクチン投与ができたこと、これ
でこの子たちがポリオに罹患しないで済むと安堵したこと
だと言います。
私もインドでのワクチン投与の体験がこのポリオプラス
通信を書く原動力になっています。
スラムのにおいがする場所で、埃まみれの子供たちに
ワクチン接種するときの受け入れ難い感情が出てきます。
しかし20人ほど接種しているうちに全く気にならなく
なり、むしろ積極的に子どもたちを抱き寄せワクチン
2滴を口の中に垂らしている自分にびっくりしながら、
貢献させてもらっていることに感謝が出てきました。
人の話を聞くのと、実際に現地に行って活動するのとでは
天地の差があります。
だからこそ、ジェニファーさんの話す言葉にはパワーが
あります。
その彼女の言葉の中で、彼女が大きなチャレンジを行う
と言いました。
それは、これまで地区でポリオの寄付をしたことがない
5つのクラブに寄付を促すというものです。
調べたら世界にはロータリーの地区が529あるようですが、
全ての地区で5つのクラブが新たにポリオに寄付すると
5000万ドルを超えるとのことでした。
今ビル・ゲイツ財団がロータリーの5000万ドルの寄付に
対して2倍の1億ドルを上乗せするので、合わせて1億
5000万ドルをポリオ根絶活動に寄付されます。
ぜひこのチャレンジが成功して、更にポリオ根絶活動の
資金が増えることを願ってやみません。
そして野生株だけでなく、ワクチン由来のポリオ根絶も
成し遂げ、本当の意味で世界からポリオウィルスを消し
去りましょう。
それほど遠くない未来に達成できると信じています。
ポリオ根絶まであと少しです。
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【ポリオミニ知識(15)】
ポリオの歴史や、ロータリーとポリオの関係など、
ポリオにまつわるミニ知識を掲載します。
ポリオに関する発見をお楽しみください。
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映画監督フランシス・フォード・コッポラがポリオ罹患者
だったと皆さん知っていましたか?
ポリオに罹患した経験が彼の人生や芸術性に与えた影響は
極めて大きかったようです。
コッポラは9歳(1948年頃)の時にポリオに感染しました。
当時はまだポリオの有効なワクチンが開発される前であり、
発症したコッポラは下半身に麻痺が生じ、ベッドの上で
身動きが取れないまま丸1年近い療養生活を余儀なくされ
ました。
この過酷な闘病生活こそが、のちに映画界の巨匠となる
コッポラの原点となりました。
動けないベッドの上で、彼はテレビの黎明期における番組
や、自分で作った手製の小さな人形劇に熱中しました。
物語を自分で作り出し、空間を演出する面白さに目覚めた
のはこの頃だと言われています。
幸いにも、その後の懸命なリハビリや治療により、
コッポラは歩行能力を取り戻すことができました。
後年に映画監督として『ゴッドファーザー』や『地獄の
黙示録』といった巨大なプロジェクトで過酷なプレッ
シャーや過密スケジュールを乗り切る原動力の裏には、
少年時代にポリオという大きな試練を自力で克服した
精神的なタフさがあったとも語られています。
幼少期のポリオによる孤独な闘病生活は、彼から一時的に
身体の自由を奪いましたが、その代わりとして圧倒的な
「想像力」と「物語を構築する力」を育み、映画史に残る
数々の名作を生み出すための原点となったのです。
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【ポリオ罹患者数】
2026年9月8日付の野生株のポリオ罹患者状況は
以下の通りです。
アフガニスタン 23名
パキスタン 3名
合 計 26名
今月も先月に比べアフガニスタンで8名増え、合計26 名
です。アフガニスタンでの罹患者増加が依然として止まり
ません。何とか勢いを止めたいところです。
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【編集後記】
ポリオプラス通信を読んで頂きありがとうございます。
先日インドで人身取引被害にあった人たちをサポートする
Toriiという団体が7月に主催したスタディツアー後に
開催した報告会に参加しました。
とても濃い体験でしたが、この体験をどのように報告会に
参加した人たちに伝えるのかに頭を悩ましていました。
結局報告会でいくら説明したとしても、あの体験を説明
することは不可能だという結論に達し、では何の報告会を
するかを話している時に、報告会の参加者にもワーク
ショップを通じて私たちが体験したことの一部を体験して
もらおうということになりました。
そして、現地に帯同した写真家が撮った大量の映像と
共に、スタディーツアーの参加者が参加して感じたこと
を語ったセッションの音声を載せて、映像を作成し、
みんなに感じてもらうという報告会にしました。
当日は、4人1組になって、自らを表す「シンボル」を
画用紙に書くというワークショップをしました。
最初は何を書いていいか分からず焦りましたが、
ちょうど清澄庭園が目の前に広がる会場だったので、
庭に出て庭園の草木を眺めながら、この植物も私たち
動物も、太陽の恵みがなかったら生きられないなあと
思った刹那、笑顔の太陽を自分のシンボルとして
描きました。
なぜ笑顔だったかというと、人を力づけたい、貢献
したいと思う自分はどんなあり方をしているかなと
想像してみたら、自分の顔が笑顔になっていたからです。
ある参加者はにっこり笑ってヒゲの生えている
自画像を描いて、妻から「あなたはいつも笑顔だから
素敵なの」と言われているからと少し照れながら話し
ている姿に、その人の人柄が滲み出ていて心が和み
ました。
自分を表すシンボルを描くことは難しいと思いました
が、やってみたらとても楽しく盛り上がりました。
恐らく、人身取引被害にあった人たちが、自分の中に
あるシンボルを見出すことで、被害者意識から真の
自分を再体験することできると感じました。
救出された女性たちがやっとの思いで故郷に帰っても、
冷たい視線を浴びせられるそうです。
こんな自分はダメだと下を向いていた彼女たちが、
「私は誰か」という問いに真摯に自分と向き合って
可能性を生み出す姿は、パワフルで信を持った
人たちに見えました。
信をもち 困難のりこえ わたし知る
今回も川柳を詠んでみました。
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○メールマガジン「ポリオプラス通信~ポリオのない世界へ」
発行責任者 柳 邦明
国際ロータリー 第2750地区 ロータリー財団
ポリオプラス委員会
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