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ポリオプラス通信 ~ポリオのない世界へ第73号 2026.7.15

Polio Eradication News==============

ポリオプラス通信 ~ポリオのない世界へ
第73号 2026.7.15

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これまで72号を発行し、7年目を迎えました。
読者の皆さんがポリオ根絶を身近に感じられ、ポリオ
根絶を通して、社会課題に向き合えるようになることを
意図しています。
誰でも気軽に読める内容を心がけていきますので、
引き続きご愛読をお願いします。

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皆さん、こんにちは。
ロータリークラブは7月から翌年6月までの期間で活動
しています。ですので、今月から新年度が始まります。
また会長、幹事などの役職も単年度制なので、7月は
新たな役職で活動しています。

ポリオプラス通信も7年目を迎えました。
これも読者の皆さまが読んでくださっているおかげです。
この場をお借りして感謝申し上げます。

さて、6月に台湾で開催された国際大会に参加しました。
日本から近いこともあり、日本人が4000人ほど参加し、
世界中で2万人余りが参加した大きな大会になりました。

通常よりも日本人の参加者が多かったのではないでしょうか。
恒例の日本人朝食会には1000人の参加があり、頼台湾総統も
挨拶に来てくださり、日本と台湾の関係が緊密であることを
感じます。

開会式もとても華麗できめ細かく演出された式典に
なりました。
開会式には頼総統が挨拶をして、国際大会が台湾に
とって重要な大会だと伺えます。

さて、今回はポリオに関わる分科会に参加しました。
私たち2750地区(東京グアム諸島)のポリオプラス委員
である圓井順子さんが「ポリオのない世界を目指す
国際奉仕賞」を受賞し、その式典もありました。

圓井さんはパキスタンへ6回も渡航し、ワクチン投与
活動に従事し、ポリオ根絶に尽力しています。

この功績が認められたのだと思います。
同じポリオ根絶を推進している仲間が受賞したのは、
嬉しい限りです。

一方で、この1ヶ月でポリオ罹患者が3名増えました。
全体の罹患者の数は昨年に比べ減っていますが、未だに
ゼロにはなっていないのが現状です。

ここからゼロにするのは、これまでと同じくらい大変だと
尾身茂先生も仰っていました。

最後の1インチまで、私たちはポリオ基金に寄付をし、
これまで以上にアドボカシー活動に従事していきましょう。

ポリオ根絶まであと少しです。

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【ポリオミニ知識(13)】
ポリオの歴史や、ロータリーとポリオの関係など、ポリオ
にまつわるミニ知識を掲載します。
ポリオに関する発見をお楽しみください。

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「最後の一歩が一番遠い(The last mile is the longest)」
という言葉は、公共保健や開発支援の現場で「目標に近づけ
ば近づくほど、解決は飛躍的に困難になる」というパラ
ドックスを指す象徴的なフレーズです。

なぜ、ポリオ根絶において「最後の一歩」がこれほど
までに困難で、遠いのか。その詳細なエピソードと
背景を紐解きます。

ポリオの発生地域が世界中に広がっていた頃、ワクチン
接種は比較的容易でした。人口密集地で一斉にワクチンを
配れば、爆発的に効果が出たからです。しかし、現在
残っているのは、文明の地図から忘れ去られたような
地域ばかりです。

パキスタンやアフガニスタンの国境付近の山岳地帯や、
砂漠の遊牧民コミュニティ。そこには道路がなく、GPS
も機能せず、そもそも「どこに子供がいるか」を数える
ことさえ困難な場所があります。

そして、物理的な距離以上に遠いのが、「人々の心との
距離」です。

紛争が続く地域では、政府や国際機関に対する強い不信感
があります。「なぜ外国から来た人間が、私たちの子供に
薬を打つのか?」という疑念です。
中には、ポリオワクチンが「不妊にするための陰謀だ」
といった根拠のない噂話が、SNSや口コミで急速に広まる
こともあります。

ポリオワーカーは、銃撃や誘拐の危険と隣り合わせで
活動しています。
彼らがワクチンを届けるためには、単に医学的なスキル
だけでなく、現地の長老たちと粘り強く交渉し、「この
活動はあなたたちの子供を救うためのものだ」という
信頼を構築する、極めて繊細な「外交」が必要です。

ところで、かつて世界に何十万人といたポリオ患者は、
現在では年間数十人にまで減りました。

しかし、残りの0.01%を消し去るために、全体の活動の
80%以上のコストと労力がかかっているとも言われて
います。

ここで手を緩めれば、ポリオは再び世界中に広がり、
数年以内に年間20万人の子供たちが麻痺に陥るという
予測があります。
だからこそ、その「ラスト1マイル」を歩き抜くことが、
未来の子供たちに対する人類の最大の責任となっている
のです。

ポリオ根絶現場で働く人たちが、この過酷な状況で折れず
にいられるのは、彼らが「自分たちが歴史の目撃者である」
と自負しているからです。

「最後の一歩が一番遠い」という言葉は、決して悲観的な
意味ではありません。「あと少しで、この病気を人類の
歴史から消し去ることができる」という、勝利への
カウントダウンを意味しているのです。

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【ポリオ罹患者数】
2026年7月7日付の野生株のポリオ罹患者状況は
以下の通りです。

アフガニスタン 7名
パキスタン   3名
合  計 10名

今月は先月に比べアフガニスタンで3名増え、合計10 名
です。パキスタン含め、このままで推移していくことを
切に願います。

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【編集後記】

いつもポリオプラス通信を読んで頂きありがとうございます。
先日インド北部にあるリシュケシュに行ってきました。

ヨガの聖地として知られている場所で、世界中からヨギ
(ヨガの実践者)たちが集まって、アシュラム(寺院)
でヨガの修行をしています。

私が新潟で修行しているインド人の師であるSwamiはシバ
ナンダという師の流れを汲んでいます。

そのシバナンダのアシュラムがあるそばに宿を取り、朝
僧侶の方たちと瞑想し、ヨガをし、そのアシュラムの中に
あるプライベートな場所で、沐浴をさせて頂きました。

水着になって、ガンジス川に足を浸けると、水が冷たく
思った以上に急流なことに驚きつつ、少しずつ川に入って
いきました。
肩まで水に入った時、突然この人生は決して自分だけで
生きてきた訳ではない、生かされてきたのだと気付かされました。

何かがあったわけではありませんが、誰も独りで生きて
きたのではなく、産んでくれた母に感謝、育ててくれた
両親に感謝、自由にさせてくれる妻に感謝、これまで
関わってきてくれた人たちに感謝が出てきたのです。

思わず太陽の方へ向かって合掌しました。
言葉で言い表すことが難しいのですが、これまで感じた
ことのないような感動がありました。

インド人は皆、一度は母なるガンジス川に沐浴しに行く
そうです。
リシュケシュもそうですが、ハリドワールという沐浴の
聖地では何千人もの人たちが沐浴している様に圧倒されました。

私にも、母なるガンガーが気づかせてくれたのかもしれません。

生かされた いのちに感謝 ガンガーの流れ

今回も川柳を詠んでみました。
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発行責任者 柳 邦明
国際ロータリー 第2750地区 ロータリー財団
ポリオプラス委員会
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