ロータリーレート:

2025年9月 1ドル 147円

お知らせ・活動・ご案内

ポリオプラス通信 第63号

Polio Eradication News===============

ポリオプラス通信 ~ポリオのない世界へ
第63号 2025.9.15

=========================

これまで60号を発行しましたが、新年度の7月を迎えるに
あたり、内容を少し変えます。
皆さんがポリオ根絶を身近に感じられ、ポリオ根絶を
通して、社会課題に向き合えるように。
誰でも気軽に読める内容を心がけていきます。
ポリオの現状とこれまでの活動を知って頂きたく、
情報発信します。

=========================

皆さん、こんにちは。
先日8月8日にTICAD9(第9回アフリカ開発会議)の
分科会に参加してきました。
というのも、ロータリーポリオ根絶アンバサダーの
尾身茂先生の基調講演を聞きに行ったからです。

尾身先生が1990年からWHO西大西洋地域事務局に
勤務し、ポリオ根絶に取り組んだ際に、資金がなかなか
集まらなかったそうです。

その中で、国際ロータリーが資金を提供し、それが
呼び水となって各国からの支援が集まったとのことで、
ロータリークラブの活動に感謝を伝えて頂きました。

その後、1997年にカンボジアで最後の野生型ポリオ
ウィルス患者が報告されて以降、域内での感染伝播が
途絶えました。

そして2000年に日本や中国を含む西太平洋地域の
ポリオ根絶が宣言されました。

しかし、2020年にナイジェリアでポリオ根絶宣言が
なされ、アフリカ大陸からポリオ根絶宣言がされた
記事には、長年のロータリークラブの貢献について
触れたメディアはほとんどありませんでした。

これはとても残念なことではありますが、ロータリーの
活動そのものがメディアに掲載されるほど大きくない
ことの表れとも言えます。

多くの方達に広く知って頂けるように、ロータリーの
活動をしていきたいと思いました。

さて、尾身先生はトランプ政権による2度目のWHO
脱退宣言について、日本の果たす役割は大きいと
語っていました。

今こそ、日本は資金を提供するだけでなく、とりわけ
今後起こりうる感染症対策について、WHO内で
存在感を示すにはどうしたらいいのかを模索し実践する
ことが期待されます。

近未来にポリオ根絶世界宣言が成される時、ロータリー
のこれまでの取り組みがメディアで大きく報じられる
ように、活発に動いていきましょう。

ポリオ根絶まであと少しです。

=========================

【ポリオミニ知識(3)】
ポリオの歴史や、ロータリーとポリオの関係など、
ポリオにまつわるミニ知識を掲載します。
ポリオに関する発見をお楽しみください。

=========================

今回はアフリカにおけるポリオ根絶の変遷についてです。
1996年、アフリカ統一機構(OAU)の加盟国首脳が、
ポリオ根絶を誓約する「ヤウンデ宣言」を発表しました。
これにより、アフリカ全体でポリオ根絶への取り組みが
本格化しました。

ポリオウイルスの予防には高いワクチン接種率を維持
することが不可欠です。

そのため毎年ワクチン投与活動を行っています。2004年
にはアフリカの23カ国で8,000万人の子どもを対象とした
予防接種キャンペーンが実施されました。

長らくポリオ常在国であったナイジェリアはポリオの
伝播を遮断することに成功し、2016年8月を最後に野生型
ポリオの症例が確認されず、4年後の2020年8月にWHO
によりアフリカ地域において野生型ポリオ根絶宣言が
されました。

これにより、ポリオ常在国はアフガニスタン、
パキスタンの2カ国になりました。

=========================

【ポリオ罹患者数】
9月9日付野生株のポリオ罹患者状況は以下の通りです。

アフガニスタン 4名
パキスタン   24名
合  計  28名

8月から罹患者がアフガニスタン2名、パキスタン6名
の合計8名増加しています。
昨年同時期と比べると、アフガニスタンでは22名から
4名と激減しています。
何とかここで踏ん張ってほしいと思います。

=========================

【編集後記】

いつもポリオプラス通信を読んで頂きありがとうございます。

先日初めて富山へ行って来ました。
新幹線で2時間ほどで富山に到着するとは思わず、
あっという間でした。

天気が良かったこともありますが、お昼に鮨を食べる
ことにして、レンタカーを借りて隣の氷見市へ
行きました。

地元の鮨屋で美味しいお鮨を食べ、今度は五箇山へ。
少し遠かったですが、世界遺産でもある合掌造りの
家を見て感動しました。

かつて罪人が流刑されていたというほど奥深い
山の中で過ごすのは大変な苦労があったと思いますが、
今では高速道路も近くまで通り、割と便利な
場所にありました。

翌日は立山黒部アルペンルートヘ行き、長野へ。
立山からケーブルカーやロープウェイ、電気バスなど
を乗り継いで黒部ダムを経由し長野県の扇沢まで続きます。

途中室堂にある、みくりが池へ行くと、氷河が残って
いる場所が。
真夏なのに氷河が見られて印象的でした。
標高も高く、みくりが池はとても気持ちのいい場所で、
池の周りを散策すると、硫黄が噴き出す地獄谷を
見下ろせます。
いろんな顔があるみくりが池は周遊しても飽きません。

その後トンネル内を電気バスで移動し、黒部ダムへ。
ちょうど観光放水をしていたので眺めていると、
太陽の光が当たり、綺麗な虹が出ました。
まるで祝福されているような気がして、暫く眺めて
いるとさらに虹が大きくなり感動しました。

2日間とも好天に恵まれ、初めてのアルペンルートに大満足。
次回は5月ごろ、20mの高さに及ぶ雪の壁ができた
道路を見てみたいと思いました。

まだ富山へ行ったことがない方はぜひ行ってみて
ください。日本には、まだまだ知らない素敵な場所が
あふれています。

越中の魅力 まだ見ぬ場所を 胸に秘め

今回も川柳を詠んでみました。

=========================

○メールマガジン「ポリオプラス通信~ポリオのない世界へ」
発行責任者 柳 邦明
国際ロータリー 第2750地区 ロータリー財団
ポリオプラス委員会

=========================