ロータリーレート:

2025年8月 1ドル 149円

お知らせ・活動・ご案内

2025〜26年度 米山奨学生・ロータリアン 夏の懇親会が開催されました

2025年8月2日(土)、如水会館にて「ロータリー米山奨学生 夏の懇親会」が開催されました。米山奨学生、米山学友、ロータリアンの総勢113名が参加しました。この懇親会は、2750地区に在籍する米山奨学生・米山学友・カウンセラー・ロータリアンが一堂に会し、多文化・多言語の背景を持つ奨学生が、ロータリアンと直に触れ合い、ロータリーの理念やホスピタリティを肌で体験できる貴重な機会となっています。

米山記念奨学委員会 檜垣慎司委員長から開会の挨拶「時間はあっという間に過ぎ、修了式はすぐにやってくる。今日をきっかけに、互いに交流し、将来、日本と母国をつなぐ存在になってほしい」、第2750地区 田中靖ガバナーは、「クラブ例会や奉仕活動に参加する中で、ロータリーの親睦、多様性、高潔性、リーダーシップに触れてください。そして、母国と日本の架け橋として社会に貢献してくれることを期待しています」とご挨拶をいただきました。

その後は、この夏、奨学期間を終える奨学生の期間修了式。姜承延さん(東京銀座新RC)、梁陽さん(東京芝RC)、ベライ・メコネン・ハフテキロスさん(東京赤坂RC)の3名の奨学生へ修了証が授与され、それぞれから感謝の気持ちが述べられました。いずれも、ロータリーとの出会いによって視野が広がり、学問・交流・人生においてかけがえのない経験となったことが伝えられました。(( )内は世話クラブ) 続いて、カウンセラーへの感謝状贈呈が行われ、東京銀座新RCの深作智行さんが代表として登壇、「私は本当にダメカウンセラーで、ハラスメント行動に抵触しないようにだけ気をつけてきました(笑)。でも、それくらいの配慮と慎重さが、カウンセラーには必要だと思っています。残りわずかの期間、最後までサポートしていきたいと思います!」と力強く語りました。

また本懇親会前に東京米山友愛R Cにメイキャップされ、その足で飛び入り参加してくださったロータリー米山記念奨学会で現在学友会委員を務められている東京東江戸川RC(2580地区)の嶋村文男パストガバナーからは「モンゴルやミャンマーの学友会にも関わってきました。卒業される皆さん、おめでとうございます。在学中の皆さんには、米山での経験を胸に社会に羽ばたいてほしい」と激励を送ってくださいました。

演武披露では、国内外のメディアに出演多数の忍道家・習志野青龍窟さんが登場。忍者文化に関する講義や演舞の実演に加え、奨学生・ロータリアンによる手裏剣投げ体験などが行われました。「忍とは耐え忍ぶこと。欲望や感情を抑え、精神を鍛え、和の心を育む。今日ここにいるロータリアンの皆様との共通点も感じております。」と語ってくださいました。

ここからは懇親会のスタート、乾杯では三浦眞一パストガバナーより、「本日の出会いと交流は、人生をより豊かにする大きな一歩です。国や言葉を超えたつながりを育むこのひとときを、どうか心から楽しんでください。皆様の未来に、そしてこの素晴らしい時間に、乾杯!」と高らかに発声しました。

続く奨学生のスピーチリレーでは、自己紹介の他、「クラブやカウンセラーへのリクエスト」をそれぞれ1分以内で発表しました。

「もっと日本語を学びたい」「クラブで講話をしてみたい」「研究や就職活動のアドバイスがほしい」「クラブの皆さんとサウナに行きたい」「彼氏を紹介してほしい」…など、時には笑いも起こり、奨学生の個性と親しみが感じられる自己紹介の時間でした。スピーチ中、ある奨学生が「このあとプロポーズします」と宣言。これを受け、習志野青龍窟氏が即興で「プロポーズの成功を願う忍術」を贈るというサプライズ演出もあり、会場は拍手喝采に包まれました。

会場では、東京山の手ロータリークラブ天野純一会長、熊森克己幹事がインタビューに応じてくださいました。「とても素晴らしい会でした。クラブから7人で参加しています。奨学生の熱意と明るさに、私たちも元気をもらいました」「いろんな国から来た奨学生の皆さんが、それぞれの分野で努力している姿に感動しました。ロータリーの国際奉仕の姿だと感じました」と語ってくださいました。

2750地区武藤英正ガバナーエレクトは、卒業を迎えた奨学生へ「今日まで積み重ねてきた努力に敬意を表します。おめでとうございます」と称え、また「学友会や米山奨学生はロータリーの宝。平和と国際理解の担い手として、今後の飛躍を期待しています」と激励の言葉を贈られました。

閉会にあたり、米山記念奨学委員会 粕谷啓之副委員長より「寄付をしても成果が見えにくい。それがこの米山事業の難しさです。しかし、今日のような会に実際に参加していただければ、理解が深まると思います。大きなことではなく、身近な奉仕活動から。今日のような交流が、平和への確かな一歩となると信じています。」と締め括りました。

2026年には第2750地区米山学友会が設立10周年を迎えるにあたり、記念式典が開催されることが発表されました。卒業後も奨学生たちがロータリーとつながり続ける「米山ファミリー」の存在は、米山事業の真価そのものです。本懇親会は、奨学生の成長を支え続けるロータリアンの皆さまからの寄付と、日々の支援によって実現しています。これからも皆様のご理解とご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

米山記念奨学委員会副委員長

東京山の手ロータリークラブ

青栁浩